ベトナム南部の大都市ホーチミンのほぼ中心部にあるビンタン区。富裕層を狙った高級高層マンション「サイゴンパール」の建設が進んでいる。5億ドル(約415億円)の開発費を投じて、東京ドーム2個以上の広さがある10万平方メートルの敷地に、37階建てマンション8棟のほか、ショッピングモール(複合商業施設)やインターナショナルスクール、公園
などを整備する巨大プロジェクトだ。
工事は3段階に分けて行われる。第2段階まで進んでいる現在は4棟が完成し、今年3月にはさらに2棟が出来上がる。6棟を合わせると、1584戸の居住空間になる。最新のセキュリティーシステムに守られた安全性と、プールやフィットネスクラブ、レストランも備わる快適性を兼ね備えたベトナム最先端の高級
マンションだ。
サイゴンパールの建設が始まったのは2005年。当時は、不動産投資ブームが過熱していた時期でもあり、開発プロジェクトが発表されると問い合わせが殺到した。売り出し価格は1平方メートル当たり1400ドル以上で、最も安い住戸で約11万ドル、高い住戸は30万ドル以上にもかかわらず、建設開始から半年ほどで完売した。購 エルソード rmt
入層は30代以上のベトナム人富裕層で、複数の住戸を購入する人も珍しくない。なかには数十戸もの“まとめ買い”をする人もいた。
このマンションを舞台とする“熱狂の宴”は、まだ続いている。工事の第2段階が完了する今年3月を前に、物件の相場価格が1平方メートル当たり2400ドルに跳ね上がっているという。発売当時から70%ほどの上昇で、
建設当初に投資目的で購入した富裕層はすでに巨額の利益をつかんだ格好だ。
最近は、不動産投資も落ち着きを取り戻しつつあり、一時ほどの過熱ぶりは見られないとはいうものの、サイゴンパールは第2段階の工事が進む物件の8割が販売済みで、3月までには完売する見通しという。
ベトナムでは、外国人の不動産購入にたいへん厳しい制限 Perfect World rmt
があるため、不動産購入者のほとんどをベトナム人富裕層が占める。彼らにとって不動産購入の目的は、居住ではなく投資にある。物件の購入後は貸し出すことも多い。サイゴンパールも、完成済み物件のなかにはベトナム人オーナーが月に数千ドルの家賃で外国人に貸し出しているケースが見られる。裕福な外国人がベトナム人富裕層の“収入源”になっているわけだ。 nexon ポイント RMT
利益目的で転売される物件も、金持ちでなければ買い手になれない。ベトナムでは、金持ちが金持ちを生み出しているようだ。(ベトナム進出コンサルティング会社ライビエン 桜場伸介)
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